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単語の覚え方

Q:単語の綴りや意味はどのようにしたら覚えやすいですか?

A:そもそも大学生の皆さんの学習目標としては、必ずしも単語の綴りを覚える必要はないのかもしれません。また、単語の意味にしても、中学・高校では与えられた英文を使って学習する中で、未知語は欄外の注釈や単語帳、辞書に載っている意味を参考にしながら、英文を和訳するという形で、少しずつ単語の意味を覚えていくという活動がほとんどだったことと思います。そして単語テスト対策で、同じ単語の綴りを10回書くといった学習をやった経験のある人も多いでしょう。

もちろんこれらの学習は大学での英語学習でも同様に当てはまるわけですが、せっかくですからもっと高度な単語学習にも目を向けたいところですね。

仮に皆さんが英単語を2000語知っているとしましょう。これは一体、どういう状態を指しているのでしょうか。2000語で書かれた文章を読むことはできるかもしれません。しかしその文章が読み上げられたものを音声で聴く場合、本当に全てが理解できるでしょうか。また、知っている単語を使って英文を書くという練習も中学校や高校でも行っているはずですが、すらすらと書けたでしょうか。さらに知っている単語をいつでもどこでも会話で使えますか。だんだん怪しくなってきますね。

「単語について知っている」ということを細かく分析してみますと、それは「単語の形」「意味」「使い方」に分けることができます。

さらにこれらを細かく見ると「単語の形」については「どんな音か」「どんな綴りか」「どんな仕組みで綴るのか」、「意味」については「そのものの意味」「概念が指し示す意味」「そこから連想できる意味」、「使い方」については「文法的に正しく使える」「他の単語との組み合わせ方」「使える場面」に、それぞれ分けることができます。

さらにさらにこれらをもう一段階細かく見ると、いずれも「聞く・読むための知識」と「話す・書くための知識」に分けることができます。

つまり「単語について知っている」ということはこれらの組み合わせ、計18通りの知識を持つことになるわけです。

なんだかややこしい話になってきましたね。これは語彙指導のための研究を行っているPaul Nationという人の考え方を専門用語を使わずにざっくりとまとめたものです。もちろん英語の母語話者であっても、それぞれの単語についてのこれらの知識をまんべんなく持ち合わせているわけではありません。

例えば冒頭で述べた単語の綴りを10回書くという練習方法は、この中のどの領域を鍛えるための練習でしょうか。よく考えてみると、綴りを10回書いたところで、それが英会話の中で使えるようにはなりませんね。仮に英会話で使うための単語を覚えるのなら、綴りを書いて覚えるというよりも、意味と音の組み合わせを覚えて、それが適切な状況で口から発信できるという状態にしなければならないわけです。

単語を覚えたい場合、どういったことを目標にするのかで勉強の仕方も変わってきます。大学での英語授業用の教材で考えてみます。例えば読解中心の授業などでは英字新聞などが素材に使われることが多いかもしれません。この中で出てくる専門用語などの未知語は、必ずしも綴りを10回書いて覚えるようなものではないのかもしれません。単純に、こういう語形はこんな意味である、見て分かるということだけでも足りるかもしれません。一方、英会話の授業などで使う教科書で出てくる単語は、読んで分かるだけで留めておくのはいかにも不十分ですね。この場合も同様に、単語の綴りを10回書けば使えるようになる、というものでもありません。

もちろん10回書くという学習方法が効果的に作用する場面もあるはずです。

いずれにしても単語をどういう形で覚えたいのか、ゆっくり考えながら、それぞれにあった適切な学習方法を探してみて下さい。

ついでながら『英語のスペルは覚えるな --スペルにこだわると英語は上達しない--』という本があります。ちょっと衝撃的なタイトルですが、この本では日本人はもっともっと単語を音で覚える練習を取り入れるべきである、というようなことが主張されています。
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