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マクドナルドという名前は日本人が作った?

Q:日本では「マクドナルド」ですが、アメリカでは違う呼び方をしています。マクドナルドは日本人が勝手に作った呼び方なんですか?

A:確かにアメリカ英語の場合、無理矢理カタカナで表記すれば「ムッドーノーズ」「メッドーノーズ」のように聞こえることがありますね。英語での綴りはMcDonald'sとなります。

まずはちょっと余計な話ですが、なぜマクドナルドの綴りがMcDonaldのように、cだけが小文字になっているか分かりますか?日本マクドナルドの公式ウェブサイトでもこのように書かれています。

McDonald'sの最初のMcは、スコットランド系・アイルランド系の姓に付けられる接頭辞で、「~の息子」という意味があります。Mac-と書かれることもあります。ですからMcDonaldは元々は「ドナルド家の息子」という意味です。他にもMcがつく姓としてはMcCarthy、McCartney、McClellan、McGovern、McKinley、McMillan、McQueenなどがあります。(ジーニアス英和大辞典に有名人の姓として収録されているものからいくつかを抜粋しました)さらに、McDonald'sの最後の'sは「~の」という意味ですから、「ドナルド家の息子の家の」という意味にでもなることでしょう。

さて本題ですが、なぜMcDonald'sが「マクドナルド」となるのでしょうか。おそらく多くの人は、マクドナルドを英語で表記する際、McDonaldとしてしまい、語末の'sを忘れてしまうことでしょう。そもそも日本語の社名として考えた場合に「~家の」という感覚はあまりないでしょうから、とりあえず'sは外した形で考えることにします。

次に考えるのは日本語の音節の仕組みが英語と異なっている点です。発音練習などで、英語の単語の語末の子音にうっかり日本語の母音を付けて発音してしまって注意されたことはありませんか?日本語母語話者が英単語の発音をしようとするとどうしてもそうなってしまいますね。英語の場合、子音だけで発音しないといけない部分があることは日本語と大きく違う点ですね。

でもこれだけでは解決しない問題があります。それはなぜMcが「マク」になるのか、そしてDonaldの最後のldがなぜ「ルド」になるのかという問題です。当たり前のように見えて、実は当たり前ではありません。一方、DonaldのDonaという部分が「ドナ」になるのは比較的わかりやすいでしょう。つまりこれらの音には英語でも母音を伴っているからです。

英語に限らず、外国語を日本語に借用して日本語で表記する場合、元の言語にない母音を伴わない音、つまり子音だけで発音される音は、日本語に取り込む際に日本語の音節のルールに従って母音を添加しなければなりません。日本語は5母音ですから、可能性としては「ア・イ・ウ・エ・オ」のいずれが入ってもよいことになるはずです。つまり「ミケドナリダ」や「メカドナレデ」となっても良いはずです。しかし妙に変ですね。やはり原則は、聞こえてくる音と日本語の母音との類似性ということになるでしょう。でも聞こえてきた音をどのようにカタカナ表記するかは、ある意味日本人の「勝手な理由」です。

それが証拠に、同じMcDonald'sという社名は韓国では「mek/do/nal/du」という音のハングル文字で表記することになります。これを無理矢理カタカナにすれば「メクドナルドゥ」ですね。このような音が韓国語との相性が良いのです。

ちなみに、この母音添加という現象を言語学的に説明するには、極めて煩雑な手続きが必要になりますが、かなりいろいろなルールがあることが分かっています。例えば英語から日本語への借用の場合、日本語の音節にそろえるには原則として「ウ」の音が添加されます。ただしその例外として t と d の後は「オ」の音が添加されるというようなルールです。まだまだ他にも様々なルールがありますが、専門的すぎるのも何ですから今日はこのへんで。
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