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eight や night の gh は何のためにある?

Q:eight や night の間にある gh は何のためにあるんですか?

A:この gh という部分は、今は発音されませんが、以前はちゃんと音がありました。それぞれ英語には古くからある語で(当たり前ですが…)西暦400年~1100年の間の英語(古英語といいます)では eahta、nihta という綴りでした。ついでながらeightという語は「タコ」を表す octopus と関係があります。語源的にはラテン語の「8」を表す okto という語の中にある k という音が、eight の gh と関連があると思ってください。

日本語でも古い単語の発音が時が経つにつれて変化するように、英語でも歴史上、大きな音の変化がありました。その中で、eahta や nihta の間の h の音は読まれなくなり、同様に語尾の a の音も同様に読まれなくなったため、綴りからは消えました。

1476年に印刷術が導入される以前は書写という方法でしか書き言葉は広まらなかったわけですが、当時は英語の綴り字はかなりバラバラでした。普段話されている英語の音を聞いて、写字生たちはそれにふさわしい綴りを好き勝手に書いていたようです。例えば「名前」を表す name は neim や naym と書かれました。

印刷術が導入されると、それまで以上に様々な文章が書き言葉として非常に多くの人の目に触れるようになるわけで、同じ単語を別々の綴りで書くことに抵抗が感じられるようになりました。英語の綴り字は印刷術が完成して100年のうちに、かなり統一的な綴りが使われるようになったそうです。しかしこの当時の綴りは、同様に話し言葉で使われる音をそのまま書いた綴りに近く、現在の綴りとは異なっていました。

ところが16世紀頃、教養のある人々の間で、単語の綴り字にはその歴史や語源を示すことが流行し、その時にできた綴りが現在のものになりました。eight や night という語では、この当時すでに間の gh は読まれない音でしたが、eahta や nihta (厳密には古英語の語形ではなく、ラテン語などの古典語での語形を尊重するという姿勢だと思われますが…)という綴りにある文字を取り入れようという動きになったわけです。また、その際に語源的には関係なくても、同じような綴りであれば揃えるべきだと考えられるようになりました。具体的には、tight という語は語源的に gh が入るはずはないのですが、 night にあるならこの語にも入れてしまえ、ということになったわけです。

現在の綴り字ができた背景には印刷術の発明があったわけです。

参考文献 英語 きのう・今日・あす デイヴィッド・クリスタル著 豊田昌倫 訳
ほか語源辞典等
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