スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

un- と under は同一語源?

Q:否定を表す un- と前置詞の under は関連があるのですか?

A:面白い質問ですね。手始めに、このブログでもおなじみ、英語語義語源辞典で調べてみましょう。

un- [語源] 古英語 un- から
under [語源] 古英語 under から

...ゲームセット。(笑)

古英語とは英語語義語源辞典では449年-1100年の英語を指します。実はこれ以上は「英語」の語源という意味では掘り下げることはできませんし、英語の学習にはさほど意味があるとは言えないでしょう。むしろここから先はゲルマン語を中心とする言語学、とりわけ歴史言語学や比較言語学という領域を専門とする言語学者の研究対象ということになってしまいます。私自身、ここまでの知識はありませんし、これ以上掘り下げて考えてみるつもりはありません。

英単語の語源を考える場合、その単語の元となる形が英語に入ってくるまでのルートはいくつか考えられますが、どの言語でも同じように、結局は(1)英語に元から存在した (2)英語に後から入ってきた の2通りです。

(1)の英語に元から存在した、という単語が結局は古英語ということになるのですが、これはインド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派の中の一言語ということになります。そしてインド・ヨーロッパ語族に含まれる12の語派の中では、ゲルマン語派については残念ながら古い言語形態が分かる資料がさほど多く残っていません。

語源と言えば、以前、世界最大の英語辞典、Oxford English Dictionaryについて紹介しました。実は un- や under について、この辞書で調べたところで、さほど多くの情報が分かるという訳ではありません。なにしろ古英語の記録が少ないのですから。その点、上記の(2)に当たるような、例えばラテン語からフランス語を経由して英語に入ってきたという単語であれば、まだラテン語やフランス語の辞書を見て掘り下げることが可能になってきます。さらにラテン語や、ラテン語に多くの影響を与えたギリシャ語については、古英語よりも遥かに古い時代の言語であるにも関わらず、豊富な言語資料が残されています。

ところで、英単語の力を伸ばすには語源を知ると良い、という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。確かにそういう一面もあります。しかし気をつけないといけないのは、全ての英単語の学習に語源が役に立つわけではないということです。具体的には英語語義語源辞典で調べた時、「古英語から」と書かれているものは、語源を覚える必要は全くありません。

語源を使った単語学習において、注目すべきなのは古英語に続く中英語(1100-1500)、さらに初期近代英語(1500-1700)以降のものです。これらの時代に英語に入ってきた単語の多くはラテン語に由来し、ラテン語のいくつかの表現が英単語の本質的な意味を知る上で有効に機能してきます。特に初期近代英語以降ではラテン語を起源とする学術用語が大量に英語に入ってきており、様々な単語の中にラテン語に由来する共通項を見つけ出すことができます。

例によって話があちこち脱線しましたが、
・語源を掘り下げても無駄という単語もある
・語源に注目することが常に英語学習に有効であるとは限らない
以上2つが今日のまとめです。
スポンサーサイト
プロフィール

神谷 健一
KAMIYA, Kenichi
(kmyken1)

kmyken1

月別アーカイブ
カレンダー
03 | 2010/04 | 05
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
検索フォーム
リンク
最新記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。