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中国や韓国の言葉で語尾に"g"がつくのはなぜ?

Q:なぜ中国や韓国などの言葉を英語に直した時、語尾に"g"がつくのですか?Hong Kongみたいに。

A:確かに
香港 Hong Kong
北京 Beijing
平壌 Pyongyang
というように、「ン」で終わる地名の最後にはなぜかgがついているように見えます。でも、「ン」で終わってもgがつかない例も当然ながらあります。例えば
釜山 Pusan または Busan(※)

実はこれは単純な理由で、現地語音の語尾がnか、ngか、という違いです。

標準日本語(*)にはngという音はありません。カタカナで表記するにも「ン」しかなく、我々の耳にはngという音もnとしか聞こえません。しかし中国語、韓国・朝鮮語、英語には、単独で使うngという音があり、それぞれの言語のネイティブであればnとngは正確に聞き取ることができます。(他にも数多くの言語にngという音があります。)

日本語では「ン」で終わる地名でも、英語表記だとnになったりngになったり。ややこしいですが、こういうことは英語で書かれた世界地図を見ればすぐ分かることです。インターネット上でも見つけましたので、探してみてください。こちらです。

(※)韓国語では語頭のpとbを区別しませんので、両方の表記があります。ちなみにGoogleではBusanの方がヒット件数が多いです。

(*)「標準日本語では」と書いたのには意味があって、このngという音も、方言などで日本語にも出てくることがあります。
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ヨーロッパで話されている言葉と英語はどこが違うのですか?

Q:ヨーロッパで話されている言葉と英語はどこが違うのですか?

A:回答に困る質問です…。まず、ヨーロッパにいくつくらい言語があると思いますか?ヨーロッパと言っても広いですから、ひとまず西ヨーロッパに限定します。

私の手元に「世界民族言語地図」という非常に大きな本があります。この本は世界地図を言語のちがいごとに色分けして塗ってあるというものなのですが、この中の西ヨーロッパのページに出てくる言語をすべて列挙してみましょう。

アイスランド語、アイルランド語、アルバニア語、イタリア語、ウェールズ語、ウクライナ語、オランダ語、カタロニア語、カレリア語、ギリシャ語、クリオール語、クロアチア語、ゲール語、サルジニア語、スウェーデン語、スペイン語、スロベニア語、ソルブ語、タタール語、デンマーク語、ドイツ語、トルコ語、ノルウェー語、バスク語、ハンガリー語、フィンランド語、フェロー語、フランス語、フリウリ語、フリジア語、ブルガリア語、ブルトン語、プロヴァンス語、ポーランド語、ポルトガル語、マケドニア語、ラップ語、ラディン語、ルーマニア語、レトロマンス語、英語

抜け落ちた言語があるかもしれません。方言差的なものは一つにまとめた言語もあります。英語以外にも40言語あります。東ヨーロッパの国名を冠した言語名もありますが、移民等の理由でしょう。

さて、どれと英語を比べて欲しいですか?(笑)

英語は世界の共通語のような役割を持つようになってきました。そんな中で様々な言語が失われていくのは残念です。これまでにも最後の話者が亡くなることで絶滅した言語は数え切れないほどあると言われています。

それぞれの言語に独自の文化と、それを話す民族がいて、伝統が守られているという現実を忘れないで欲しいものです。

you know って何?

Q:映画で英語の会話を聞いていると"You know"っていっぱい言っている気がするのですが、気のせいでしょうか?

A:私の手元に様々なジャンルの映画シナリオを100本分集めたデータがありますが、検索してみると you know は、何と2263回も使われています。単純に平均しても1本の映画で22回です。

このyou know(短縮して y'knowと書くこともあります)について、さまざまな研究者が指摘しているところでは、
(1)強調または注意喚起
(2)不確実、口ごもり
(3)詳解
などの機能があるようですが、厳密には使われるイントネーションによって意味はかなり変わってきます。

この表現はよく耳にする上に、誰でも知っている単語の組み合わせでできているので、いつでもどこでも気軽にyou know と言ってしまう英語学習者が多いようです。しかし実はこのyou knowは、連発すると会話の品位を損ねる表現だと考えて欲しいところです。確かにかっこよく聞こえる気がする表現ですが、誤解しないでください。

このあたりのことは『たった3ヶ月で英語の達人』という本にも書かれています。(衝撃的なタイトルですが、この方法でやれば本当に英語の達人になれます。でも一般の人には難しすぎる方法かもしれません。おもしろおかしく読める本なので、一読をお勧めします。)

you know は日本語の文末の「~ね」「~よ」と比較されることが多いですが、詳しくは『会話分析』という本を参考にしてください。この中でかなり専門的に述べられています。もちろんこれ以上にもっと専門的に扱っている本もあります。興味があれば直接おたずね下さい。

Rock 'n' Roll のように、and が 'n' になる例はありますか?

Q:Rock 'n' Roll のように、and が省略されて 'n' になる他の例を教えてください。

A:たくさんありますよ。話し言葉的な言い方をあえて表記しようとする場合や、広告などに、よくこの'n'が出てきます。

インターネット上で見つかったものを5つほど挙げておきます。

1. free-n-cool
2. show-n-tell
3. Guns N' Roses(バンド名)
4. Fish N' Chips
5. Click N' Learn

'n'という表記以外にも、-n-や N' という表記もあります。

till と until の使い分け

Q:till と until は同じ意味だそうですが、使い分けなければならないような時はあるのですか?

A:好みの問題として使い分けられることがあるようです。英語語義語源辞典から引用しておきます。

「until と till は同義であるが、文頭や長い節の前では until が、名詞および短い句や節の前では till が多く用いられる。一般に until の方がやや形式ばった感じであるが好まれる傾向にある。」

男女の話し言葉の違いについて

Q:日本では男女の話す言葉は少し違いますが、英語ではどうですか?

A:確かに日本語では「わたし待ってるわ」という文なら女性が、「おれ待ってるぞ」なら男性が使う言葉だな、と分かることが多いですが、英語のI'll be waiting for you. という文だけでは、男性の言葉か女性の言葉かは分かりません。

というよりもむしろ日本語は世界で一番性差のある言語であると考えて差し支えないでしょう。『月刊言語』という雑誌の1998年5月号で「KOTOBAのオリンピック」という特集が組まれており、「最も性差のある言語」部門で堂々の金メダルです。ついでながら銀メダルはタイ語、銅メダルは北米インディアン諸語の一つであるヤナ語だそうです。ちなみにこのヤナ語、カリフォルニア北部で話されていて、20世紀初頭に最後の話者が亡くなってしまい、死語となりましたが、幸運にも優れた言語学者による詳細な記録が残されているため、このようなランキングにも名前が挙がってきます。言語学大辞典によると、きわめて徹底した男ことばと女ことばの区別があったそうです。日本語では女性が「オレ」という言葉を使うなど、男ことばと女ことばの区別に崩れ始めている部分もあるようですが、ヤナ語がもし現代まで生き延びていたらどうなっていたか、想像してみると楽しいです(と思うのは私だけでしょうか…)。

さて、英語について。もちろん英語にも性差はありますが、「世界一」である日本語とは違って(念のため…だから日本語は特殊な言語だ、なんて考えないでくださいね)表面的に見えにくいだけです。我々が普段日本語を話す中で男性語と女性語を意識しすぎているだけであり、こまかく見ていくと英語にも女性的な言葉の使い方、男性的な言葉の使い方があるのです。

英語における女性語の特徴としてこれまで指摘されているものをいくつか示しておきます。
(1)色彩語や社会的にあまり重要でない女性特有の趣味に関する語彙が豊かである。
(2)あまり意味のないlovelyなどの感情的な語をよく使う。
(3)sort of, kind of などの言いよどみ表現を使って言葉を和らげる。
(4)日本語でいうなら「くそっ、ちくしょう」にあたるような、ののしり語を使わず、「あらまあ、なんてことを」などにあたるoh dear, my goodnessなどの弱い感嘆表現を使う。
(5)自分の意見を述べるときにも自信のないように文尾をあげて言う。また、相手の意見を求めて付加疑問文をよく使う。
(6)男性よりも標準的な表現を使い、より丁寧な話し方をする。

以上の説明は『入門ことばの科学』という本から一部を抜き出しました。ことばの研究に関わる分野としては、社会言語学という領域で扱っています。大学図書館などでは請求記号801.03の棚に並ぶことが多いので、関心のある人はこのあたりの本を探してみてください。残念ながら日本語で書かれた簡単な社会言語学の入門書が今手元にないので、ここでは紹介できません。

いつものようにまた脱線しますが、これまで社会言語学や他の領域でさまざまな研究がなされてきており、外国語として英語を学習する人たちが知っておくべき問題点がいくつも明らかになっています。しかし現行の中学校や高等学校の教科書を見ていても、なかなか反映されないのが現状といえます。以前に比べるとずいぶん良くなったという印象はありますが、まだまだです。教科書に出てくる英語が不自然だとは言いませんが、「その表現がどういった場面でどのような相手に対して用いるのか」といった観点の記述はほとんど見あたりません。こういうことも「日本人の英語力に問題あり」とされる一つの問題点かもしれませんね。

生きた英語を学ぶことの大切さはこういうところからもよくわかります。映画をうまく使った英語の学習も近年盛んに行われていますが、設備や時間的な制約などから、どこの学校・大学でもできるというものではありません。学校の授業では英語の基礎的な部分を身につけるだけにして、あとは皆さん自身の努力で映画などから生きた英語を身につけて欲しいものです。

いつも話していることですが、授業で身につけることができる語学力なんてごくわずかなものです。教室外での学びがなければ外国語は絶対に身につきません。

日本語と英語の共通点は?

Q:日本語と英語の共通点はなんですか?詳しく教えてください。

A:回答に困る質問です。詳しくやろうと思えば、言語学が専門の大学院レベルの講義になってしまいます。(私自身もそこまで深くは学んでいません…)とっさに思いついたものを1つだけ述べておきます。

私の手元に世界の言語と日本語という、言語学の中の言語類型論という分野を扱った本があります。この本では世界のさまざまな言語の中から130の言語を選び、語順に関する19種類の項目について、詳しい対照研究の結果が載せられています。これによると日本語と英語の共通点としてあがっているものは、「指示詞と名詞の語順」「数詞と名詞の語順」「形容詞と名詞の語順」の3つしかありません。ちなみにこの3つの特徴に関して、日本語とタイ語やカンボジア語を比べた場合、語順は正反対になるようです。

言語学では個別言語を分析をする際に、さまざまな段階を設けています。研究者によって呼び方も様々ですが、現代言語学20章―ことばの科学という本の中からキーワードを拾うならば、次のような研究領域があります。

音声学、音韻論、語形成、形態論、文法、統語論、意味論、語用論、談話分析

上で紹介した語順については統語論という領域の中の、さらに狭い範囲にあたります。日本語と英語の共通点や相違点は、これらの研究領域のさまざまな部分に見られます。

よく「日本語は特殊な言語である」と言う人がいます。この言説は言語類型論の立場からは間違っていると言えます。日本語が特殊かどうかは、英語と比較するだけではほとんど何も見えてきません。さまざまな言語的特徴は世界のさまざまな言語と比較対照する中で見えてくるのです。

それでもどうしても日本語と英語を比べたい、という人には専門書ですが英語の論理・日本語の論理という本を勧めておきます。英語の文法のからくりがちょっと見えてくるような本です。(ちなみに私の出身校ではこの本が英米語学科の2回生の授業のサブテキストとして使われていました。)

man / woman と male / female

Q:man / woman と male / female は両方「男性/女性」という意味ですが、使い分けってあるんですか?どちらが多く使われていますか?

A:まず文の中での働きを考えると、man / woman は「男性 / 女性」という意味の名詞としてしか使われません。その点 male / female は名詞と形容詞の働きがあるので、「男性 / 女性」という意味の他に、「男性の / 女性の」という意味があります。ですから、男友達 / 女友達 という時には male friend / female friend と言えますが、man friend / woman friend とは言えません。

そのほか、male / female には「オス / メス」という人間以外でも使える意味がありますが、man / woman にはこの意味はありません。というよりも male / female という語自体がそもそも性の区別としての「オス / メス」であり、人間よりもまずは動物を指すというイメージが強いようです。ですから男性 / 女性という意味では書類で性別を区別する場合以外は基本的に man / woman が使われます。

ついでながら、man という語はご承知のとおり、「人間」「人」を表す用法もありますが、性差別を避けるため、性別を区別する必要がない場合には、「人」はperson、複数形で「人々」はpeople、「人間」はhumanity, the human race, humans, human beings などを使うのが一般的です。

ということで、man / woman と male / female に関しては機能に違いがありますから、単純にどちらが多く使われているかという疑問は意味がありません。

NHKの英語番組で本当に英語力はつきますか?

Q:NHKの英語番組などで勉強して、本当に英語力はつきますか?

A:つきます。私が保証します。

でも、ただ見ているだけ、聞いているだけではダメです。皆さんが普段の授業を受けていて、中間テスト、期末テストで点を取ろうと思えば、それなりにノートを取り、覚えるべきものを覚え、あるいは試験前日に一夜漬けして(笑)何とか点を取るという状況だと思いますが、NHKの語学番組でも同じことが言えます。

NHKの番組ならテストはありませんから、やる気を持続させるのが難しいかもしれません。ただ見るだけ、聞くだけになってしまう人も多いでしょう。だったら自分自身でテストをやればいいのです。月末にテキスト1冊が終わったら、もういちどパラパラとめくってみて、適当なところで日本語の訳文から英語を言ってみるとか、逆に英文の意味がスラスラ理解できるか、もう一度見てみるわけです。そこでうまく行かなければ不合格。テストだったら点数がとれないのと同じです。大学の科目なら単位がとれないというのと同じです。

NHKの番組を見聞きして、学校の授業みたいにノートにまとめろ、とか、単語を繰り返し書け、などとは言いません。しかし、少なくともやってみて欲しいことは、番組中に音読練習用にポーズが入りますから、そういう時には是非英語を発音してみてください。私は中学~高校時代は特にNHKの英語番組を活用しましたが、家で一人で声を出していました。怪しげに見えるかもしれませんが、英会話ができる人は必ずどこかで音読練習しているものです。

最後は自虐ネタで締めますが、私は英語以外の外国語では音読練習をほとんどしません。だからいつまでたってもうまくならないのです。

help と aid の違いは?

Q:help と aid はともに「助ける」という意味ですが、使い方やニュアンスに違いはありますか?

A:単純に言ってしまえばaidの方がやや硬い表現です。また、aidは「回復・発達・成長」を助けるという意味で使うことが多いようです。その点helpは「人がある物事を成就するために作業の一部を代理で行ったり、必要なものを与える。」という全般的な意味で使われます。

こういう細かい単語の使い分けに興味を持つようになったら、是非英英辞典を使ってもらいたいものです。つまり英語で英語を説明する辞典で、我々が使っている国語辞典を全部英語に置き換えたようなものだと考えてください。

お勧めの辞典はいろいろありますが、最近では電子辞書にもよく収録されているLongman Dictionary of Contemporary English が初心者にも使いやすいと定評です。日本国内ではロングマン現代英英辞典という名前で発売されています。英英辞典での定義・用例・例文をじっくり読む習慣をつければ、いろいろな単語の細かい違いや使い方が身につきます。

今回はhelpとaidだけでしたが、もう少し視点を広げて、同じ意味の表現にどういうものがあるのかをどうやって調べたらよいか知っていますか?例えばpromote, encourage, give something a boost, advance なども「助ける」の意味で使うことができます。

このような同義語を見つけるには、類語辞典と呼ばれる辞書が便利なのですが、英語学習者にはやはりちょっと使いにくいところがあります。学習者向けとして最適なのはロングマン英語アクティベータという辞書です。最近では電子辞書にも搭載されていますが、私の印象としては電子辞書版よりも書籍版の方がさまざまな語の違いを知る上では役に立ちそうな気がしています。英語力を伸ばしたい人は英英辞典に慣れた上で、ぜひこの辞書も使えるようになってほしいです。「ことばは知っているがその使い方がよくわからない人」のための辞書という紹介文がぴったり当てはまる辞書です。
プロフィール

神谷 健一
KAMIYA, Kenichi
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