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どうすれば英語を話せるようになりますか?

久しぶりの質問ブログ更新です。3年前の卒業生から「英語を話せるようになりたい!」という質問が届いたのですが、個人宛に返信して終了とするにはもったいないので、ブログにも転載しておきます。

Q:単刀直入に『どうすれば話せるようになりますか!!!!』長期的でも短期的でも話せるようになれるなら努力は惜しみません!!!先生の考えというか・・・教えてください。

A:なかなか難しいお題ですねえ。でも努力するというならとっておきの方法を教えましょう。でも英会話に限定しますので、総合的な英語力を上げようと思うのなら、以下のやり方だけでは足りません。

まずはずらずらっと英語での対話が連なっているものを用意します。スピードラーニングの教材を持っているならそれでもいいですし、それ以外で何か安い教材を、ということでしたらNHKラジオの英会話番組のテキストなどがおすすめです。

結局、英会話なんてのは「相手がこう尋ねてきた」→「こう答える」という知識と「相手に何か尋ねたいからこんな風に聞く」という知識さえあればなんとかなります。

練習メニュー
1. 「相手がこう尋ねてきたらこう答える」という観点で、対話形式の中で使えるようになりたい受け答えのペアを探す。
2. それを口に出しながら覚える。そして答える内容を別の単語に置き換えてみる。これも口に出しながら覚える。
3. 「相手にこんな風に答えさせたい」という観点で、対話形式の中で使えるようになりたい受け答えのペアを探す。
4. それを口に出しながら覚える。そして質問の内容を別の単語に置き換えてみる。これも口に出しながら覚える。
5. また、こういう質問なら相手はどう答えるだろうか?と考えてみる。自分ならこういう質問だったらこんな風に答えるかも、というイメージを膨らませる。

以上の繰り返しです。つづりを繰り返し書いてみる練習は要りません。

できることなら、音の上げ下げ、間の取り方なども「物まね」しながらやるといいでしょう。発音は日本語訛りでもかまいませんが、できることならこれも「物まね」したいところですね。いろいろ発音のコツはあります。

なお、対話シナリオなどを全部を覚える必要はありません。受け答えの仕方として興味が湧いてこないし、自分だったらこんな答え方はしない、というような箇所もあるでしょうから、とにかく「こんなことが英語で言えたらいいな」とか「あ、こんな答え方、かっこいいかも」というような気がしたところだけやればいいです。

これを1日に5個でも10個でもやっておき、次の日は前の日にやった内容を復習する。この繰り返しです。

どんなもんでしょう?

ところで、NHKの語学番組には「ゴガクル」というWebサイトがあります。 http://gogakuru.com/ です。この中の「英語のフレーズを探す」というところをクリックすると、いろいろ短文で便利な表現も見つかります。これらを暗記していくのもいいでしょう。でも、結局は自分一人がペラペラしゃべっても意味はないので、対話形式を使った練習をする方がいいと思います。

NHKの語学番組で手頃なのはラジオ英会話ですかね。でもラジオでなくても http://www.nhk.or.jp/gogaku/english/kaiwa/index.html#listen から過去1週間分の放送を聞くことができます。テキストも安いですし、電子書籍版ならいつでも手に入って便利です。

ついでに、英語学習は一人でやると疲れるので、学習仲間を見つけるといいでしょう。
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テーマ : 英語
ジャンル : 学問・文化・芸術

翻訳できない言葉

Q:英語を日本語に訳す時、英語で表したい意味と違いが出てくるような単語はありますか?また日本語を英語に訳す時、訳せない単語はありますか?

A:「翻訳は裏切り」と言われます。つまりどんな言葉であっても、翻訳した途端に意味のずれが生じます。皆さんはあまり意識したことがないかもしれませんが、これは当たり前のことです。つまり、翻訳した場合には必ず何らかの伝えきれない意味が生じると考えた方が良いでしょう。

英語の単語の表す意味と日本語の単語の表す意味が1対1で対応するということはまずありません。これは多義語という意味で考えることもできますが、今回は単語の文化的意味という観点から考えてみましょう。

早速ですがここでクイズです。次の英語と日本語を比べた場合、表す範囲が広いのはどちらでしょう。どちらも同じ意味だと思っていませんか?実はこれらが表す対象や実態は同じではありません。

1. head と 頭
2. wear と 着る
3. water と 水
4. teacher と 先生
5. finger と 指

英語の単語の表す意味範囲と日本語の単語の表す意味範囲を比べた場合、1~3は英語の方が、4/5は日本語の方が広いと考えることが出来るでしょう。じっくり考えてみましょう。

head は首から上を指し示す言葉です。知っていましたか?つまり頭髪・目・鼻・口・耳を含む部分が head なのです。しかし日本語で頭と言えば、一般的には髪の生え際から上の部分ですね。つまりheadを頭と訳してしまうと失われてしまう意味があることになります。

wearと着るはどうでしょうか。英語のwearは身につけるもの全般を指し示すことができます。帽子もメガネも手袋も靴下も、英語では全てwearで表せます。日本語ではこれらを「かぶる」「かける」「はめる」「はく」と区別しますね。

waterと水の関係は比較的よく知られています。英語のwaterには「お湯」も含まれますね。

ではteacherと先生はどうでしょうか。英語のteacherは実は学校の教師に限られます。日本語で「先生」と言えば、医者や弁護士、国会議員、生け花の師匠、作家なども含みますね。逆にいえば、こういう人たちをteacherと呼ぶことはできません。

fingerと指の関係も聞いたことがある人も多いかもしれません。日本語では「親指」「人差し指」「中指」「薬指」「小指」が指ですね。当たり前のような気がするかもしれませんが、英語の場合、親指はfingerには含まれず、thumbと呼ばれることになります。英語では指が1本足りない、というのは大げさすぎるでしょうか。

このように考えると、ごく身近な言葉であっても意外に日本語と英語でずれがあるものです。でもこれらは一度関係をつかんでしまえば、さほど苦労なく覚えることもできるかもしれません。

でも、英語の単語と日本語の単語で、意味の質やそれに含まれる意味合いがかなり異なっているという単語もあるんです。実はこのような単語が一番やっかいです。例えばJuneは6月と訳しても大丈夫なのでしょうか。

両者とも1年のうちの6番目の月であることには変わりありません。しかし6月が一年の中で最も良い季節であるという国と、一年の中で最も嫌な季節であるという国があります。日本の6月は梅雨の時期です。このように考えると、Juneを6月と訳すことには何となく抵抗を感じるような気がしてきませんか。

もちろんこのようにしか訳しようがないのも事実です。でも6月をJuneと訳したところで日本の梅雨のじめじめした嫌な雰囲気は決して伝わらないことでしょう。

本日の記事は『単語の文化的意味―friendは「友だち」か』という書籍で紹介されている例をほんの少しだけ紹介しました。日本語と英語の文化的な意味の違いをこのような本で是非探してみて下さい。

英語の名前について

Q:アメリカで最も多い名前は何ですか。その名前にも親の願いが込められているのですか。名前の画数も重要なのですか。

A:まずは資料から。ネット上にある名前ランキングとしてはこちらのサイトがおすすめです。私も時々参照します。このサイトにあるランキング以外の資料としては、トップページからたどれる名前の語源が秀逸です。英語名の語源はこちらです。日本人の名前について説明しているこちらのページも面白いです。さほど多くの名前が紹介されているわけではありませんが。皆さんの名前は見つかりましたか?

名前に関するあまりにも膨大な資料が収集されていますので、私も全てのページに目を通したわけではありませんが、名前と性格の関係に関する考察記事なども見つかるようです。興味がある人は見てみて下さい。

別の資料として、今度は書籍を紹介します。以前にもこのブログで取り上げましたが、ジオス出版から出ている英語の名前FIRST NAME 100―外国人との話のネタ本という本です。残念ながら絶版ですが、古本屋や図書館で見つかるかもしれませんね。ISBNは4916171667です。

この本の面白いところは、上記のサイトと同様に英語の名前の由来や意味が挙げられていることに加え、名前の意味から判断して、それを日本人の名前に置き換えるとどういう名前になるのかということが書かれている点です。この本もいくつかの人名辞典などを参考資料として書かれていますので、ひょっとするとこのような辞典類の中にも同様の試みを行っているものもあるのかもしれませんが、具体例をこの本から少し抜き書きしてみましょう。

John
→ヘブライ語で「エホバは慈悲深い/神は与え続ける/常に慈悲の心を持つもの」
→日本人の名前にしたら慈悲の心、優しさということで「優一」「優」とかってところでしょうか。

William
→古代ドイツ語で「鉄壁の防御」「断固たる保護者」という意味
→日本人の名前にしたら堅いということで「堅也」「堅二」とか。また強い意志をいうことで「志郎」とか。

Katherine
→ギリシャ語で「純潔」を意味する。
→日本人の名前にしたら純潔だから「純子」とか「清香」ってかんじでしょうか。

かなりこじつけのようなところがあるような気がしないでもないですが、それでも英語の名前が何となく違ったイメージで捉えられるようになるかもしれませんね。

名前に親の願いが込められているかどうかについては様々な考え方があるのかもしれませんが、この本の末尾には外国人200人を対象とした、名前に関するアンケート調査が書かれていました。誰にちなんで、またどんな理由でつけられた名前ですか?という調査については、以下のような回答だったそうです。

立派だった祖先、もしくは両親にちなんで 46人
単に気に入った、特に理由はない 36人
聖書に関して(聖人の名前など) 18人
民族的なルーツに関して 18人
有名人から 18人
友人・知人にちなんで 8人
知らない 6人
その他 50人

コメント欄には次のように書かれていました。
「家」を重んじると言われる日本人だが、祖先の名をつけるというのはあまり多くない。対して「個人」を重んじるといわれる欧米人だが、祖先の名や民族的なルーツに重きをおいた名前のつけ方をする人が結構多い。また宗教的な背景のものも、やはりよくみられる。日本ではまずない現象だろう。

皆さんはどのように感じられましたか?

最後に、アルファベットについては画数という概念はありません。ですから名前の画数ということ自体、あり得ないと考えて良いでしょう。もちろん書きやすい名前を好むという人はいるのかもしれませんけどね。

日本語検定について

Q:日本語検定1級の問題はどのような問題なんですか?日本語検定を僕らが受けても意味ありますか。

A:日本語力を測る試験はいろいろありますが、一般的には日本に留学生としてやってくる人たちが受験する「日本語能力試験」を指すことが多いですね。

日本語能力検定試験についてはWikipediaの記事がよくまとまっています。公式サイトはこちらです。

この試験は2010年から新しい内容に変更となるようです。PDF版のガイドブックがこちらにありました。73ページほどありますので少々読むのに時間がかかりますが、コミュニケーション能力を測定することがどういうことなのか、分かりやすくまとめられています。出題方法や問題形式は全く異なりますが、皆さんがTOEICなどを受験する際にもきっと役に立つことでしょうから、是非とも一読をお勧めします。日本語の試験問題のサンプルを使いながら日本語で説明していますから、TOEICなどの解説書で書かれていることよりも余程理解しやすいのではないでしょうか。試験問題を解く力と、実際のコミュニケーションとがどのように異なるかも知っておく必要がありますね。加えて、日本語でこのレベルの問題が解けるのであれば、このレベルの能力がある、というのは日本語母語話者の皆さんであれば容易に想像がつくことでしょうから、同一のレベルの外国語能力をつけるにはどうしたら良いかというような観点から、皆さんの目標設定にも役に立つのではないでしょうか。

この新試験で一番難しいレベルはN1というレベルですが、これは「現行試験の1級よりやや高めのレベルまで測れるようになります。」と書かれています。現行試験の1級のレベルは「高度の文法・漢字(2,000字程度)・語彙(10,000語程度)を習得。社会生活をする上で必要な、総合的な日本語能力。900時間程度学習したレベル。」とのことですから、少なくとも日本人が受けるような試験ではないような気がしますね。でも漢字問題や語彙問題は結構難しいかもしれませんよ。テストの答案で皆さんが和訳で書く日本語などを見ていると、ひょっとすると留学生の方が日本語がうまいんじゃないか、なんて気になることもありますので(笑)

ガイドブックにも書かれていますが、この新試験からは「日本語能力試験Can-do リスト」が提供されるそうです。Can-doリストは約10年前から外国語教育の分野で注目度が徐々に高まっている考え方です。元々はヨーロッパで開発されたCommon European Framework of Reference for Languages: Learning, Teaching, Assessment (CEFR) が発端となっているものですが、テストの点数ではなく、その言語で何ができるのかということを基準にしながら、言語能力の達成目標を決めることなどを目的としています。

さて、それでは具体的にこの一番上のレベル(N1)の試験問題サンプルを見てみましょう。こちらにあります。聞き取り問題のサンプル音声はこちらにあります。この音声だけを聴いてもなかなか面白いです。TOEICのリスニング問題も実際にはこんな内容なんだろうな、と想像することもできるかもしれません。ぼーっと聴いていると多分日本語母語話者であっても解けないでしょう。私もこの記事を書きながら聴いていましたが、答えが分かりませんでした(笑)読み上げ音声のスクリプトはこちらです。

これらのファイルはガイドブックも配布されているこちらのページに別の級のサンプル問題と一緒に公開されています。

エスペラントについて

Q:エスペラントとは何ですか?どこで使われているんですか?

A:エスペラントは1880年代にザメンホフという人によって作られた人工言語です。人工言語ということ自体、これまで聞いたこともなかったという人もいるかもしれませんね。人工言語という言葉になじみがなければ、国際共通語と言い換えてもよいかもしれません。

言葉の通じない人の間で使う共通語は、やっぱり必要ですよね。英語があるじゃないか、という声が聞こえてきます。確かに英語は既に事実上の世界の共通語になってしまっています。でもそれで良いのでしょうか。例えば異国間ビジネスの世界などでも英語が共通語として使われる場面は多いですが、英語にはネイティブスピーカーがいます。ネイティブと非ネイティブの間のコミュニケーションをネイティブの言語で行うと、どうしても格差ができてしまいます。もちろん日本人と中国人が英語でやり取りするというような目的であればまだ理にかなっているところはありますが、それでも双方が不完全な状態でのコミュニケーションとなってしまう危険性はあります。(だから一般的にはどちらか、あるいは双方の言語で通訳を介することになるわけです。通訳にはまた別の問題もありますが、これについてはまた別の機会に。)

エスペラントはその成立事情からも分かりますが、ヨーロッパの言語から作られていることもあって、非ヨーロッパ言語を母語とする話者には何かと抵抗があるものです。でも、やっぱりどこかの言語に何らかの形で依拠することは必要であると考えます。様々な言語から平等に語彙を取り入れることを試みた人工言語であり、また日本人が作ったものでノシロ語というのがありますが、語彙体系があまりにも無節操すぎます。こちらのWikipediaでの記事にノシロ語の数詞の体系が書かれていますが、はっきり言ってメチャクチャです。日本発なので応援したいところはありますが、これでは広まるはずがないでしょう。ちなみにエスペラントの場合、語彙の75%はロマンス諸語(フランス語、スペイン語、イタリア語など)、20%はゲルマン語(英語、ドイツ語など)、5%がスラブ諸語(ロシア語、ポーランド語など)から採られているという計算が妥当とのことです。

私自身も少しだけエスペラントを勉強しました。どちらかと言えば私の場合は言語学的な関心が大きいのですが、印象としては非常に面白い言語です。中でもエスペラントの単語の成り立ちを知ってとても効率がよいと感じました。次の例について、ちょっと考えてみて下さい。

英語でgoodに当たる言葉はエスペラントではbonaです。
英語でbadに当たる言葉はエスペラントではmalbonaです。

英語でyoungに当たる言葉はエスペラントではjunaです。
英語でoldに当たる言葉はエスペラントではmaljunaです。

英語でsimpleに当たる言葉はエスペラントではsimplaです。
英語でcomplicatedに当たる言葉はエスペラントではmalsimplaです。

何かルールが見えてきませんか?そうです。mal- をつけると、反対の意味の単語を作ることができます。効率が良いですね。では、次の例はどうでしょう。

英語でfatherに当たる言葉はエスペラントではpatroです。
英語でmotherに当たる言葉はエスペラントではpatrinoです。

英語でbrotherに当たる言葉はエスペラントではfratoです。
英語でsisterに当たる言葉はエスペラントではfratinoです。

英語でuncleに当たる言葉はエスペラントではonkloです。
英語でauntに当たる言葉はエスペラントではonklinoです。

ちょっと難しかったかもしれません。でもここにも規則的なところがありますね。つまり、単語の最後の文字の直前に -in- をつけることで、男性から女性に変えることができます。もう一つ見てみましょう。

英語でgoに当たる言葉はエスペラントではirasです。
英語でwentに当たる言葉はエスペラントではirisです。

英語でmakeに当たる言葉はエスペラントではfarasです。
英語でmadeに当たる言葉はエスペラントではfarisです。

英語でtakeに当たる言葉はエスペラントではprenasです。
英語でtookに当たる言葉はエスペラントではprenisです。

パズルが得意な人であれば気づいたかもしれませんが、動詞の現在形は -as、過去形は -isで終わります。例外はありません。

以上、単語の成り立ちに関する3つの特徴を考えてきました。実はここにはもう一つ、重要なエスペラントの特徴があります。それは、全ての形容詞は -a で終わり、全ての名詞は -o で終わり、全ての動詞は -s で終わるということです。これはすごい特徴だと思いませんか?つまり単語の末尾を見れば、それがどんな品詞か一目で分かります。(名詞が -j で終わる場合や、形容詞が -aj で終わる場合、動詞が -i や -u で終わる場合もありますが、ここでは触れません。いずれにしても全て規則的に変化します。)

どうでしょうか。面白い言語でしょう。他にも文法体系が16種類のルールに収まるというのも大きな特徴です。英文法の全体を紹介しようとするとそれなりにページ数が必要ですが、エスペラントの文法はその気になればA4用紙1枚にまとめることさえできてしまいます。

でも残念な点があります。この記事でエスペラントにちょっと関心を持ってくれた人もいるかもしれませんが、本当の意味でエスペラントを自習できる、読みやすい教材はなかなか良いものがありません。文法の16種類のルールについてもそうですが、ある程度の文法用語が使われますので、英語は苦手だけど国際交流してみたいからエスペラントでもやってみようか、という人にぴったり合った教材はほとんどなさそうです。英語が苦手な人の多くは文法用語が苦手なんですよね?

もちろん「萌えるエスペラント語っ!」のような個性的な教材の試みも行われているようですが、万人受けするような内容ではないでしょう。

少々難しくても良いから、やっぱりちょっとエスペラントをかじってみたいという人は、世界中の多くの言語に翻訳されて提供されている自習教材が豊富に集まっているlernu! というサイトをお勧めします。(ちなみにサイト名は「学びましょう」という意味です。英語の learnからも連想できますね。そして、上でも少し紹介しましたが -u は実は動詞の命令形です。)

また、このサイト内で提供されていますが、エスペラントを紹介するための動画リンク集も非常に良くできています。7つに分かれていますが、全て見るには小一時間かかってしまいます。でもエスペラントに興味を持たれた方は是非これらの動画からどうぞ。

なお、この記事中の単語の変化形などについては田中克彦「エスペラント―異端の言語 (岩波新書)」から引用しました。ちょっと手強い本ですが、エスペラントの歴史や現状などが幅広く扱われた良本です。

文法をちゃんと使うべきか?

Q:外国人の人と会話をする時、文法をちゃんと使って話さないと伝わらないんですか?

A:最初に私のこだわりから。「外国人」とはどういう人を指すのでしょうか。まさか「外国人」=「英語話者」というつもりじゃないでしょうね。

まあだいたいそういう発想で外国人という言葉を使う人が多いのは残念ですが、このことについては別の機会に改めてネチネチと(笑)また、ここでは「文法」というのも英文法という意味であると解釈した上で話を進めることにしましょう。

このブログの読者の皆さんの中には英文法の全体像が頭に入っているという人はどのぐらいいるでしょうか。学生の皆さんであれば、英語の授業で習った英文法でも、例えば完了形の使い方にどうも自信がないなんていう人がいるのかもしれません。

考え方はいろいろです。少々文法間違いをしても、相手に伝われば良いのだ、と。確かにそういう一面もあります。あるいは相手がじっくり話を聞いてくれる人であれば、ん?何か変だな、というように思いながらも、あなたの発言に耳を傾けてくれるかもしれません。

あるいは文法的に全くのデタラメであったとしても、あなたの発言を聞くことが相手にとって非常に大きな利益があるという状況なら、必死で聞き取って理解してくれるかもしれません。例えば英語しか話せない人があなたにトイレの場所を聞いていて、あなたがそれを英語で上手に説明できないというような場面を考えてみると良いかもしれません。仮に周囲に英語が話せる人が全く居なかったとしたら多分相手も必死です(笑)

その一方で、相手があなたの話を聞いてくれないということもあるでしょう。よく分からない英語を話す奴の言うことなんか、わざわざ苦労してまで聞いてやる必要はない、というような判断をされてしまうことだってあるでしょう。

正しい文法に従いながら外国語を話すのは疲れることです。しかし文法に従って話すと、相手が理解してくれる可能性が高まります。時には交渉がうまく行くなんてこともあるかもしれません。買い物で値切るのに成功するとか、タクシーでぼったくられなくて済むとか(笑)また、正しい文法に従って話すことで、教養のある人物と見てもらえる可能性も高まることでしょう。

一方で、ちょっと崩れた文法でないと認めてもらえないという世界もあるかもしれません。例えば、たどたどしい日本語を話す外国人タレントを日本のテレビ番組で見かけることがあります。この場合、ちょっと違和感があって聞き取りにくい日本語であったとしても、あえてそんな外国人を選んで出演させるということもあるでしょう。逆にこういう番組では全く違和感のない日本語を話す外国人は不要なんてことも十分考えられるかもしれません。

文法が嫌いという人も多いでしょうが、できるに超したことはないでしょう。でもいくら文法が嫌い、英語が嫌いと考えていても、いざ使わなければいけない状況に追い込まれたら、それはそれで何とかなったりするものです。もちろん何ともならないこともありますけど。でも文法なんてものは短時間で身に付くようなものではありません。ゆっくり少しずつ、皆さんにあった文法とのつき合い方で進めて行きましょう。

今回は話す場面だけを取り上げましたが、読む、書く、聞く場面においても、文法に従わないと何らかの不利益、場合によってな命に関わるというようなこともあるかもしれません。皆さんもこういう状況について、ちょっと考えてみて下さい。

ところで、文法と言っても様々な考え方があります。今回の記事ではどちらかと言えば「規範文法」を軸に話を進めましたが、これ以外にも「記述文法」と呼ばれる考え方があります。これらの違いについては機会を改めて紹介することにします。

危険な国

Q:外国で危険な国ってどれだけあるのですか。

A:日本は「水と安全はただ」と言われることもあるくらいですから、なかなか危険な国のイメージをしにくいという人が多いかもしれませんね。また危険な国がどれだけあるのかというのも一概には言えません。

外国の危険な国と言っても、人によってイメージする姿は違うかもしれませんが、信頼できる情報源として、外務省の海外安全ホームページが非常に参考になります。ここでは国・地域別の渡航情報(危険情報、スポット情報、安全対策基礎データ)、テロ概要を検索することができます。

このページの情報は頻繁に更新されており、この記事を書いている時点での最新の話題は2010.5.3の「米国:ニューヨーク・タイムズスクエアで発生した爆弾テロ未遂事件について」という話題でした。このページからは爆弾テロ事件に関する様々な情報を得ることもできます。

しかし、こんな情報があるからと言ってアメリカが危険だと判断するのは間違っていますし、不安に思う必要もありません。むしろ、どの国であっても、いつ情勢が変化するか分からないというのが世界の常識と言っても過言ではないでしょう。このページにも書かれていることですが、海外に渡航・滞在する場合、常に「自分の身は自分で守る」という心構えで、安全対策に努める必要があります。

このような突発的な出来事について最新の情報を詳しく知ることができるだけではなく、「上海万博開催に伴う注意喚起」や「アイスランド火山噴火の影響による欧州発着航空便の欠航」といった注意喚起のための記事など、中長期的な情勢の推移として見守っておくべきことについてもまとめられています。

皆さんも将来、仕事で海外に行くようなことがあるかもしれません。出発前には必ず外務省のホームページを見るようにしましょう。現地での急な情勢の変化などは現地の言語で情報収集することも必要になってくることでしょうが、困った時には日本の外務省のホームページを見ること、また現地の大使館・領事館などに連絡を取るということも今のうちから覚えておくと良いでしょう。

英単語の本質的な意味を調べるには?

Q:英単語の本質的な意味を調べるにはどうしたらいいですか?

A:一般的にはこういう質問への回答としては学習者向きの英英辞典を紹介することが多いところでしょう。しかしできればこういう辞書類に手を出す前に是非、心がけてほしいことがあります。それは、英和辞典で調べた単語で、用例も含め書かれている全ての項目に目を通すことです。

皆さんの中には電子辞書の場合でも紙の辞書の場合でも、最初のいくつかの訳語だけにしか目を向けないという人が多いのではないでしょうか。また単語帳を辞書代わりに使うこともあるかもしれません。確かにそれだけで用事が片付くこともありますが、このような意味の調べ方では、なかなか英単語の本質的なところにまで目を向けることはできません。

英単語の本質といってもなかなかイメージしにくいかもしれませんが、そもそも英語話者と日本語話者では物事への認識の仕方が違うのです。例えば、breakという単語について、日本語では「折る」「壊す」「切る」など、いろいろな意味になりますが、英語話者がこれらの全ての意味を別々に覚えているわけではありません。また、日本語の「折る」「壊す」「切る」がいつでもどこでもbreakと英訳できるわけではありません。詳しくは鈴木孝夫「ことばと文化 (岩波新書)」という本を参考にしていただきたいのですが、単語の捉え方は英語話者と日本語話者で完全に重なるわけではないのです。あるいは英語の単語と日本語の単語が一対一で対応するわけではない、というような言い方もできるでしょう。

このような対応がないとすると、英語話者の捉える英単語の感覚を知りたくなるわけですが、しかしこれを知るためにはたとえ学習用であったとしても必ずしも英英辞典がベストというわけではありません。何しろ全てが英語で書かれていますから、慣れるまではその解釈だけでも精一杯という人も多いのではないでしょうか。その点、英和辞典は有り難いことに日本語で書かれています。そしてこれを隅々読むことで、実は英単語の本質的な意味も見えてくるものです。ただしちょっとしたコツがあります。

以前haveの意味はいくつあるのかという内容でブログ記事を書き、ここでも少し触れておきましたが、まずは様々な訳語の間の共通点を探してみてはどうでしょうか。英和辞典で語義だけではなく、例文も含めて広い範囲で目を通すという習慣がない人にとってはなかなか気が乗らない作業かもしれませんが、少なくともこの作業はいきなり英英辞典に取り組むよりもはるかに易しいはずです。

でも英英辞典も使ってみたいという人もいるかもしれません。その場合は是非とも英和辞典と比較して見て欲しいと考えています。

英英辞典にも様々なスタイルのものがありますが、基本となるのは日本の国語辞典と同じで、単語ごとにその定義が書いてあるというものです。定義文を読むことで、英語話者がその単語をどう捉えているかが分かりますが、まずは英和辞典の様々な語義の共通点を探し、次に英英辞典の定義文や用例などを見るようにすると、一層理解しやすいことでしょう。つまり英英辞典を調べる時に、すぐ横に同じ単語を引いた英和辞典を置いておくのです。相乗効果で両方が理解しやすくなることでしょう。

場合によってはどちらか一方は電子辞書でも構わないでしょう。両方を電子辞書でとなるとちょっと難しいでしょうね。いろいろな機種が出ていますが、2画面で別々の辞書を表示できるという機種はさほど多くないと思いますし、どちらか一方は小さい画面ではなく、紙の辞書で広い範囲を見渡すように、というのがこの練習方法の重要ポイントだと考えています。

私の場合はもう英英辞典には十分慣れているのですが、今でもこの作業を時々行います。さらに同じ単語を英語語義語源辞典でも調べて比較してみるなんていうこともよくあります。複数の辞書を見比べるという作業は結構面倒ですが、単語についてより深い理解が可能になりますし、授業で英単語を説明する時の雑談のネタが見つかったりすることもあります。あ、これは私の日常でした(笑)

一時期、ワードパワー英英和辞典ケンブリッジ英英和辞典のような英英辞典と英和辞典を1冊にまとめたような辞書が話題になったこともありました。画期的な試みではあったのですが、結局のところ中途半端だったという印象は拭えません。このような複数の辞書を比べるような作業は、学習者の皆さんのレベルに合った英英辞典と英和辞典で行うべきでしょう。もちろん1冊にまとめてある方が携帯性や検索性ははるかに高いのでしょうけれど。

最近では多くの電子辞書にも英英辞典が収録されるようになりましたので、これまで以上に英英辞典が利用しやすくなったことは間違いありません。でも学習段階に合った使い方をしないと、そのうちだんだん億劫になってしまうものです。宝の持ち腐れになってしまうのももったいないことです。しかし辞書の使い方をちょっと工夫することで、英単語への関心もますます湧いてくるのかもしれませんね。是非いろいろな学習方法を試してみて下さい。

世界の国名の由来

Q:各国の名前の由来を教えて下さい。

A:欲張りな質問ですね。いくつかの国名の由来を知りたいということでしたら簡単にお答えできますし、Wikipediaなどの百科事典サイトで各国の記事を探せば、何らかの形で国名の由来などが書かれているでしょうが、各国の由来ということであれば地名辞典などを見るのが近道でしょうね。図書館の参考図書コーナーなどで探すこともできるでしょうが、一般の人々でも手軽に入手できるものとして、21世紀研究会編『地名の世界地図』文春新書147があります。 Amazonのマーケットプレイスでも1円+送料で大量に出品されていますので、地名の由来に関心がある人は是非購入してみて下さい。巻末の「大索引 国名・首都名でわかった地名の五千年史」はコンパクトにまとまっていてとても利用しやすいです。また、国名の由来だけではなく、アメリカの全ての州名の由来も書かれています。

この本の中で面白かった記述をいくつか紹介しておきます。

・「フランスのパリをリムジンに乗って旅した」といえば、オシャレな街を優雅に観光旅行した、というイメージであろうか。ところが、これが二千年前だとしたら―「槍を巧みに使う種族が住む国の野蛮人の街を、頭巾をかぶったリモビス人の車に乗って移動した」ということになってしまう。

・アフガニスタン、パキスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、トルクメニスタン。共通する「~スタン」はペルシア・トルコ系特有の地名接尾辞で「国」という意味。

・東ティモールのティモールはマレー語で「東」という意味。だから「東の東」という意味。

世界の国名の由来をまとめたサイトはネット上にもいくつか見つかります。この本が出典となって多くの国の由来がまとめられているこちらのサイトもおすすめです。もちろん書籍の方がもっと詳しく書かれているのですが。

発音記号の由来

Q:発音記号を考えたのは誰ですか?

A:発音記号は正式には国際音標文字(International Phonetic Alphabet、IPAと略される)と呼ばれる記号体系で、国際音声学会という組織によって、世界中のあらゆる言語の音を正確かつ忠実に表記することを目指して作られたものです。

一般的には皆さんは英語の教科書や辞書などに書いてある発音記号しか見ることがありませんが、英語に限らず、日本語の音声であっても、正確に発音してもらうためには、この記号体系によって表記するしかありません。もちろんこれに十分慣れた音声学者でないと読むのは難しいのかもしれませんが。

英語の発音記号は英語学習にも役立ちますので、辞書の巻頭部分や様々なウェブサイトで読み方などが紹介されています。一例としてこういうサイトがあります。しかし世界中の全ての言語の発音が英語と同じではありません。そこでWikipediaの「国際音標文字」の記事を見てみましょう。ここには普段見慣れない記号の方が多く登場します。Wikipediaの面白いところは、一覧表の中の全ての記号がクリック可能になっていて、その音を発音する方法や具体的な言語での使われ方などを見ることができます。また、こちらのページでは、それぞれの記号の名称を知ることもできます。

ところで、教科書や辞書では発音記号の表記に [ ] の形の括弧を使う場合と、 / / のようにスラッシュに挟む場合がありますが、Wikipediaの記事でも書かれているように、厳密にはこれらは別々の表記方法であることを示すものです( / / は簡略表記、[ ] は精密表記)。皆さんが普段目にする範囲では、このような区別はほとんど無視されていますね。

また、日本で出版された辞書と、海外で出版された辞書では発音記号体系の種類が異なることがあります。日本国内で出回っている辞書で良く見かける表記だけでなく、英語学習者にもよく使われているLongman Dictionary of Contemporary Englishのような英英辞典の発音記号表記も読めるようにしておきたいところですね。
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神谷 健一
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