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速聴学習の効果は?

Q:英語の速聴学習というものについて聞いたことがあるのですが、どれぐらいの効果があるものですか。

A:私自身は英語に関して言えば、速聴と呼ばれる学習方法には懐疑的です。

最近はあまり目にしませんが、一時期、雑誌などでもこういう学習方法を取り入れた通信教材や、これを再生する専用の機器の広告などがよく出ていたことがありました。一昔前まではオーディオ教材と言えばカセットテープが主流でしたが、再生速度を上げようとして回転速度を上げたとしても、同時に音程も上がってしまったため、音程を変えずに再生速度を変更するには何らかの形で音声処理を行わなければならなかったわけです。この作業には専用の機器が必要であり、通常こうした需要もさほどあったわけではないでしょうから、それなりに高額な機器だったのでは、と思います。

速聴学習が主張する効果の一つに、再生速度を上げた教材を繰り返し聴いて耳を慣らしておけば、通常の速度のものを聴いた時にゆっくりに感じられるので、細かいところもはっきり聞き取れるようになる、という点があります。でも果たして本当にそう言えるのでしょうか。

英語の音声が聞き取れないという人の悩みの多くは、内容は知っている単語ばかりなのに英語音声が聞き取れないということではないでしょうか。この場合、知っている単語であってもどのように読まれるのかという点において不十分であることは明らかでしょう。また単語と単語が繋がって読まれる時にどのような音の変化が生じるかという点が理解できていない場合にも、同様に聞き取りに支障を来します。このような状態でありながら、再生速度を速めたものを繰り返し聞いたとしても、欠けている知識は補えるはずがありません。

それよりもむしろ、英語の文字を見ながら、どのような綴りの時にどんな風に読まれるか、逆に再生速度を落としながらでもゆっくり確認しながら聴いた方が理解しやすいのでは、と思います。さらに言えば、聞き取り学習の際は、読んで意味が分かるという内容のものを利用すべきでしょう。そもそも読んで理解できないものが聴いて理解できるわけがありませんよね。まずはこのあたりをクリアすることが必要です。

一方、既に普通の速度であれば問題なく聞き取れるけれど、さらに聞き取りの力を高めたいという人もいるかもしれません。こういう場合でも速聴学習は私としてはお勧めするつもりはありませんが、それでも試してみたいという人はパソコン上で音程を変えずに音声の再生速度を変えることができるフリーソフトもいろいろあります。Windows用であれば、元々はテープ起こしの作業を想定したOkoshiyasu2というソフトがあります。再生速度を速めることもできます。

もちろん聞き取りが苦手な人はこのソフトの本来の使い方である速度を落とした再生もできますので、一度試してみて下さい。
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New Zealand のZealandって何?

Q:New Zealandは新しいZealandなんですか?Zealandとは一体何ですか?

A:今のニュージーランドには17世紀の後半にヨーロッパ人の入植が進んだのですが、オランダのZeeland地方に由来するそうです。ついでながら、西暦950年にマオリ民族がニュージーランドに到着したのですが、「細長く白い雲のたなびく国」という意味でこの国のことを「アオテアロア」と呼びました。これはニュージーランドの国歌にも入っている言葉です。

英文ではなぜ同じ意味で違う単語を使うのか

Q:英文ではなぜ同じ意味で違う単語を使うのですか?

A:同じ単語を繰り返して使わないことが、一つの作文技法となっているようです。人々も同じ単語が一つの文に出てこないことを好むようです。また、書き手は無意識のうちに違う単語を使い分けていると考えてください。

英語を外国語として学習している我々にとって、語彙の壁は非常に大きいです。ましてや同じ単語を使うな、と言われると絶望的になる、なんて感じる人もいるかもしれません。でも、武器になるものがあるのです。

それは類語辞典(シソーラス)と呼ばれるものです。一番有名なものは「ロジェのシソーラス」ですが、最近では電子辞書を持っている人なら、名前くらいは見聞きしたことがあるかもしれません。でもあまり使われていないのではないでしょうか。

類語辞典は空港の売店やコンビニでも手に入ると言われているくらい、英語圏では普及した書籍のようです。聖書に次ぐ出版物、あるいは一家に一冊と言っても過言ではないようです。

類語辞典についてはこちらのサイトに詳しくまとめられています。沖縄大学の関山先生のサイトです。

具体的に例を挙げてみましょうか。例えば see の類語を手元の類語辞典から拾ってみると、
see, behold, observe, view, witness, perceive, discern, spy, espy, sight, have in sight, make out, pick out, descry, spot, take notice of, have one's eye on, distinguish, catch sight of, get a load of, get an eyeful of, look on, look upon, set eyes on, lay eyes on, clap eyes on, glimpse, get a glimpse of, catch a glimpse of, see at a glance
こんなにもたくさんあります。(ロジェ・シソーラス 英語分類辞典第5版より 細かい記述は省略)

実は日本語にも類語辞典があるんですよ。日本では今のところほとんど普及していませんが、大修館書店から出ている日本語大シソーラスという本です。

この本から、同様に「見る」の類義語を探してみます。
見る、観る、視る、目に見る、見遣る、打ち見る、見(み)、見(けん)、目(もく)する、目にする、目撃、目撃する、目睹(もくと)、この目で見る、見受ける、見取る、見て取る、見咎め、見咎める、認める、見出す、見付ける、見当たる、見て置く、目に留める、目に留まる、目に掛ける、目を通す、目を落とす、目を注ぐ、目を遣る、目を送る、目を持って行く、目を移す、目を遊ばせる、目を晒す、目を曝す、目を休める、目で追う、視線を送る、視線を向ける、顔を向ける、その方へ顔を持って行く、頭を向ける、面(おもて)を向ける …

まだまだあります。このような語彙を我々は無意識のうちに使い分けているのです。それにしても日本語の語彙のいかに豊富なことか。日本語の価値に目を向けない人が多いのは残念です。

類語辞典が日本全国に普及する日は来るのでしょうか。あと50年くらい?

和製英語が逆輸入されることってあるんですか?

Q:「寿司」や「カラオケ」など日本語から英語に入った言葉はたくさんありますが、和製英語が本場の英語として逆輸入されて使われるようになることはあるのでしょうか。

A:いくつかあるようです。和製英語としても有名なのはナイターですが、英語っぽくNighterという綴りでgoogle検索してみると結構ヒットします。最近の言葉としては、インターネットのホームページで「リンクは自由に張っていいよ」という意味で「リンクフリー」という言葉を時々見かけますが、英語っぽく link-freeとするとこれは変な意味になってしまいます。これは実は和製英語ですが、英語圏でも使われるようになってきているようです。

英和辞典などで -free という接尾辞を調べてみればすぐ分かりますが、語末に -free をつけると「自由に~」という意味ではなく、「~のない」という意味になってしまいます。英語逆引き辞典で調べると、
alcohol-free(アルコール抜きの)
care-free(心配のない)
content-free(中身のない)
fat-free(無脂肪の)
milk-free(乳製品を含まない)
smoke-free(禁煙の)
sugar-free(砂糖を含まない)
tax-free(免税の)
などが出てきます。これ以外にも非常に多くありますが、よく見かけるものとしてはこんなところでしょうか。ご覧のように、-free が「自由に」の意味になることはありません。

あと、ちょっと驚きですが、「ホームステイ」も元々は和製英語です。これが英語で homestay として逆輸入されているようです。

ところで和製英語や日本語起源の単語などを探すには、パソコン用の辞書ソフト等で検索機能が便利です。一例として、PDIC + 英辞郎 の組み合わせで「訳語部検索」で「日本語より」として探してみると…かなりやばいです。(笑)

私は英辞郎第2版を使っていますが、和製英語からの逆輸入であるとはっきり分かる単語は Loli-con, cosplay, mecha。

日本文化というか、日本の恥部というか…

念のため。なぜか「日本語から」で同様に検索すると、結構まともな語が集まります。「和製英語」で検索してみるのも楽しいです。

英語にも駄洒落はあるんですか?

Q:英語にも駄洒落はたくさんあるんですか?

A:もちろんありますよ。駄洒落は英語で pun と言います。Yahoo US あたりで検索してみるといろんな一覧表がでてきます。

見た目が分かりやすいと思ったリストを一つ、紹介しておきます。
こちらからたどってみて下さい。

上記のサイトの中で一番気に入ったのはこんな駄洒落。分かりますか?
If you said you were from South Africa, I would not Bolivia.

yesterday にはdayがある。tomorrow にはない。なぜ?

Q:yesterdayにはdayという語が入っているのに、tomorrowにはなぜdayが含まれないのでしょうか?

A:語源が違うからです。yesterday のyester-という部分は古い英語で「すぐ前の」という意味がありました。今はほとんどこのyester-という部分をyesterday以外の単語で使いませんので、そんな意味があったなんて知らない、という人が多いでしょう。すぐ前の日、だから昨日、というわけです。どのくらい使われているのかは知りませんが、辞書を見る限りでは文語として、yestermorning(昨朝)、yesternight(昨晩)yesteryear(昨年)などの単語が出ていますね。

ではtomorrowはどうかというと、語源辞典を見ると「朝」を表すmorgenという古英語の単語にtoがくっついてできたと書かれています。ここでのtoは「~に向かって」の意味でしょうから、「朝に向かって」→「明日」という形でtomorrowができあがったようです。

ついでながら小学館『日本国語大辞典』を見ると、日本語の「きのう」には8つ、「あす」には11の語源説が書かれており、どれが正しいのか分かりません。その中で私が「ほぉ~」と感じたものを単純に選ぶなら、「来た日→きのう」説と「明日→あす」説です。(もちろんこまかい説明は省いています)

英文法って必要なんですか?

Q:英文法って必要なんですか。英語も日本語のように、話し、聞き、読み、書くことでやんわりと理解できるようにならないんですか。

A:英文法は必要です。また、やんわりと理解できるようになるというのはおそらく無理でしょう。

そもそも、我々が日本語を人並みに話せるようになるまで、どのくらいの時間、日本語に触れていたかということを計算してみればすぐにわかるのですが、例えば、生まれた直後の子どもが3歳くらいになるまで、仮に1日8時間、もちろん連続ではありませんが、周囲で聞こえている日本語(周りの人の話し声、テレビの音など)を無意識のうちに耳に入れていて、これが365日、3年間となると、極めて大雑把な計算ですが、合計で8760時間になります。

一方、我々は中学校・高校で合計6年間、英語に触れる機会があるわけですが、この6年間という年月はほとんど意味のない数字です。なぜなら50分授業を週に3回、理想的には年間35週、6年間を掛け算しても、せいぜい525時間です。(これも50分間全てが英語というわけではないでしょう。また進学校などで週に6回とか英語の授業があるところもあるでしょうが、それでもこれを2倍するだけです。)また、仮に英語の授業できちんと予習、復習をしていたとしても、まさか50分授業1回分に1時間も2時間も時間をかけてやるということはないでしょうから、ここからさらに2倍、ということにもならないはずです。

つまり、母語として身につける言語と、外国語として学習する言語には、入ってくる分量、あるいはその言語に触れている分量という意味において、圧倒的に大きな差があるわけです。6年間も勉強したのに全然英語が使えるようにならない、ということを言う人はたくさんいますが、質的な部分もさることながら、量的に見て全くといっていいほど不足しています。

要するに、学校で習う勉強だけで英語を身につけよう、というのははっきり言って無茶な話です。不可能です。(だから外国語は自学自習が重要である、という話はここでは触れませんが、言わずもがなのことです。)

大人が必要に迫られて英語を学習することになったとき、例えば通勤時間などを使って1日に3時間、英語に触れるような状況を作ったとしても、せいぜい1年間で1000時間を超える程度にしかなりません。もちろん全くやらないことに比べれば有益な学習量ですが、それでも母語と同じレベルまで外国語能力を高めることはできないでしょう。

さて、そうはいってみても、世の中に英語の達人はたくさんいます。そういう人たちはどのようにしてこの学習時間の差を埋めていったのでしょうか。

日本国内だけで考えても、英語教育には150年以上の歴史があります。我々の先輩たちは様々な試行錯誤の中で最も効果的な英語学習方法を研究し、それに基づいて英語教育が行われてきたわけです。そして英文法というルールは、長い年月をかけて改良が重ねられてきた道具であると言えます。もしも仮に英文法を学習するということが英語学習上、さほど重要でなかったとするならば、我々の先輩はそれをとっくに捨て去っていたことでしょう。(文法の考え方にも流行り廃りがありますし、さまざまな教授法もありますが、これにも触れないでおきます。)

英文法を知らない人が多量の英文に触れ、そこからやんわりと英語を理解できるようになる、という状況を野球に例えてみましょう。皆さんは野球のルールを全く知らない、という状況をイメージして下さい。

テレビをつけるとこんな場面が映っていました。大人が二人、離れて向き合って、一人が丸い玉をもう一人に向かって投げつけます。そして四角い枠の中に立っている方は飛んできた球を木の棒のようなものでたたこうとしています。そして飛んできた球は木の棒にぶつかり、投げた人の方へ転がるように飛んでいきました。

すると木の棒を持っていた人は突然、白線の上を走り始めました。最初は全力で走っています。次第に走るスピードが落ちてきて、白線の途中であきらめるようにとぼとぼと歩きだしました。観客の半分は喜び、観客の半分は残念そうな顔をしています。

そうかと思えば、こんな場面も映し出されました。四角い枠の中に立っている人が飛んできた球を強く打つと、弧を描いて大きく飛び、正面前方の柵を越えました。木の棒を持っていた人はゆっくりと、遠回りをしながら走って、なぜか最初にいた四角い枠の所に戻ってきました。スコアボードを見ると、なぜか点数が増えています。観客の半分は喜び、観客の半分は残念そうな顔をしています。

もうお分かりでしょうが、これが英文法を知らずに英文に触れて苦闘している状況です。内野ゴロやホームランというルールがあることを知っていると、野球を見ても楽しむことができるでしょう。逆に言えば野球を楽しむためにはルールを知る必要があります。また、全くルールを知らない状態で試合を繰り返し見たとして、そこからやんわりと、自然に野球のルールを覚える、というのは無駄が多すぎます。

英文法のルールを先に覚えてしまうと、きっと楽しくなるはずです。(もちろん単語を覚える必要もありますが、それはさしずめ選手の名前や野球用語を覚えるようなものです。これらを全然知らないと、やはり試合を見ていても面白くないでしょう。

英語を身につけるために母語の獲得の時と同じだけの時間をかけることはできません。でも工夫次第で効果的に身につける方法はあるはずです。

その一つが英文法です。文法が不要と思っている人はいませんか?野球のたとえ話ではありませんが、文法の持つ役割をちょっと見直して欲しいと感じます。

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2004年~2007年にLivedoor Blogに書いていたブログ記事のうち、今でも公開しておく価値のある情報を、日付を変えて少しずつ再配信していきます。
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神谷 健一
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